こんにちは、HALです。
・フロイトやユングの名前を聞いたことがある
・心理学の三大巨頭について知りたい
心理学を学ぶのに何から学んだら良いかわからない人もいます。
そこでこの記事では、心理学を学ぶ上で重要な心理学の三大巨頭について解説しています。
この記事を読むことで、心理学の学びに役立ちます。
心理学の三大巨頭とは?
心理学の三大巨頭とは、ジークムント・フロイト、カール・グスタフ・ユング、アルフレッド・アドラーの3人のことです。
フロイトはオーストラリアの精神科医、ユングはスイスの精神科医・心理学者、アドラーはオーストラリアの精神科医・心理学者です。
3名とも精神科医というところが共通しています。
心理学を学ぶ上で必ず出てくる重要な人物です。
現代心理学の基礎を築きました。
3名ともフロイトが提唱した無意識の概念を継承しつつ、それぞれ違った考えを持って研究しました。
フロイト
無意識
フロイトは、「人間の行動には全て心理的な裏づけがあり、それが無意識である」と言います。
人間の心は、意識、前意識、無意識から構成されており、人の行動は無意識の影響を強く受けているとしています。
意識は、注意しなくても簡単に意識できる状態。
前意識は、注意すれば意識できる状態。
無意識は、自覚されていない状態のことです。
エス・超自我
フロイトは人間には無意識の欲望があり、それを「エス」としています。
超自我は言い替えると理性のことです。
教育などにより形成されます。
無意識にあり、自覚できないことが多いです。
夢は無意識
フロイトは、夢は無意識が現れたものとしています。
患者の心を治療するために、夢に注目し分析します。
夢の分析をすることで患者の無意識を知ろうとしました。
原因論
原因があり結果があるという考えです。
「過去の行動の結果が今の自分であり、過去の影響を受けているため未来は変えることができない」としています。
後に登場したアドラーの目的論と反対の考え方です。
ユング
集合的無意識
集合的無意識とは、人類が古代から現代までの体験からできたイメージを持つ無意識です。
フロイトは、無意識を個人の体験から解釈しましたが、ユングは、無意識は個人的よりも集団的なものだとしました。
元型(アーキタイプ)
ユングは、民族や文化の昔話などに共通のパターンを見出したことから、集合的無意識にも一定のパターンがあると元型を考えました。
代表的な元型は、ペルソナ(社会に見せている顔)、グレートマザー(あらゆるものを育てる母・太母)などがあります。
タイプ論
ユングは、人間の態度は内向型と外向型に分類できるとしました。
内向型は興味や関心が自分の内面の思考や感情に向かう人のことで、外向型は興味や関心が心の外側、外部の人やものに向かう人のことです。
また、人間の心の機能を4つの型に分けました。
思考型、感情型、感覚型、直感型です。
思考型
物事を論理的に捉えます。
感情ではなく理屈で考え物事を判断します。
感情型
物事を好き・嫌い、快・不快などの自分の感情によって判断します。
感覚型
物事をそのまま判断します。
自分の考えや論理性を排除してありのままに捉えます。
直感型
物事を思いつきやひらめきによって判断し、本質を捉えます。
感覚型とは真逆の機能です。
ユングは、人間をこれらの2つの態度と4つの心の機能に分類しました。
これらの8つのタイプのどれに当てはまるかを知ることで、自分の強みや弱みを自覚でき、自己実現に繋がるとしています。
アドラー
目的論
アドラーは、「人間の行動の全てには目的がある」としています。
フロイトの原因論と違い、人は目的のために自ら行動を選択できるため、未来は変えられると考えます。
アドラー心理学については、以外の記事をご覧ください。

心理学の三大巨頭、フロイト、ユング、アドラーについてみてきました。
3名とも精神科医であり、無意識について研究した共通点もありますが、それぞれ違った考えをしています。
心理学を学ぶ上で重要な考えです。
内向型と外向型などは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
是非、学んでおきましょう。
まとめ
・フロイト、無意識、エス・超自我、夢は無意識、原因論。
・ユング、集合的無意識、元型(アーキタイプ)、タイプ論。
・アドラー、目的論、その他。